第1回目:変化に強い工場は「現状把握と統合モデル」から始まる ~バラバラな工場データをつなぐ統合ファクトリーモデル~

全5回 デジタルファクトリー ウェビナーシリーズ「変化に強い工場をつくるための 5 ステップ」 第1回
変化に強い工場は 「現状把握と統合モデル」から始まる
~ バラバラな工場データをつなぐ統合ファクトリーモデル ~
株式会社CADist
2026年9月16日 取締役CSO/CFO 千野 貴弘
©2026 CADist Co.,Ltd.
イントロダクション
ある日、こんな相談。 「新ライン、いけそう?」
築20年、稼働中の工場。既存ラインは止められない。 図面はあるけど「たぶん」だらけ。さて、どう答える?
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イントロダクション
築20年の現役工場
ここに、EV・バッテリー向けの新ラインを追加したい。でも、既存ラインは止められない。 空きスペース・天井高・床荷重・配管余力は「たぶん」まで。
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イントロダクション
工場モテ゛
第1回 現状把握
第2回 計画
第3回 導入
第4回 運用
第5回 改善
現状把握 → 計画 → 導入 → 運用 → 改善
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ルを育てていく。
第1回のテーマ
今の工場を、ちゃんと知る。
今日はこれだけ持ち帰ってもらえたら十分。製品デモより「なぜ必要か」の話をします。
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「新ライン、入る?」 「 ……たぶん。」
「この図面、最後に更新したのいつだっけ」
「配管の図面は設備部、建屋は総務にある」
「現地に行って測り直すしかないか」
「点群、撮ったけど使ってないな」
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図面はある。でも、 どれが最新かは、誰も知らない。
古い2D図面
総務・設備管理
建屋のBIM
建設会社
設備の3D
生産技術・メーカー
配管・電気
設備部門
点群データ
外注・一部部門
他社データ
各部門
管理してる部門も、形式も、更新のタイミングも、バラバラ。
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分断の原因は、 つながっていないデータ。
建築・設備・製造。関わる立場が多いぶん、情報はそれぞれの部門の中で作られていく。 誰かが悪いわけじゃない。ただ、つながっていないだけ。
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決まった後に、データが届く。 それが、手戻りの正体。
時間がかかる
図面探し・測り直しで数週間
見積もりがぶれる
「たぶん」のまま計画 → 追加工事
手戻りが起きる
入らない・通らない・干渉する
人に頼りがち
「あの人しか分からない」
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集めて、共有して、見える。 それだけで、話が変わる。
これまで 部門ごとに個別保有・分断
これから 業務データを集約し、部門を超えて連携
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そこで、 統合ファクトリーモデル。
デジタルファクトリー(設備・工程の3D)と BIM(建物情報モデル)を融合して、工場全体をひとつのモデルとして扱う。
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そこで、 統合ファクトリーモデル。
デジタルファクトリー(設備・工程の3D)と BIM(建物情報モデル)を融合して、工場全体をひとつのモデルとして扱う。
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そこで、 統合ファクトリーモデル。
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デジタルファクトリー(設備・工程の3D)と BIM(建物情報モデル)を融合して、工場全体をひとつのモデルとして扱う。 ©2026 CADist Co.,Ltd.
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Navisworks で建屋BIM+設備3D+配管が統合されたモデルを、ゆっくりフライスルー
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Navisworks で建屋BIM+設備3D+配管が統合されたモデルを、ゆっくりフライスルー
一度作って終わり、じゃない。 育てていくもの。
集約して共有
建築・設備・製造のデータをひとつに
継続的に
更新し続ける
反復的に
計画→設計→建設→運用→改善を 同じモデルで
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工場の一生は、 Plan・Design・Build・Operate。
Plan Design Build Operate
既存工場の場合、「現状把握」が Plan の出発点。
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バラバラだったデータが、 同じ座標で出会う。
建屋 構造 配管・電気 設備・ライン 工程・物流 (FlexSim で動かす)
統合モデル
共通の原点・座標系・単位を先に決めておく。全部を高精度にしなくても、目的に必要な精度で十分。 設備は Factory Design Utilities のファクトリーアセット(メタデータ付き)として置くと、そのまま FlexSim で動かせる。
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「今」を、 4つのステップで取り込もう。
① 2D図面を下敷きに ② 点群で現物を補正 ③ BIM・設備3D・他社データを
統合 ④ モデル内を歩いて確認
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現状把握 ① 2D図面
古い図面は、捨てない。 下敷きにする。
AutoCAD の図面上で、Factory Design Utilities でレイアウト。 2D と 3D(Inventor)は双方向同期。図面を直せば 3D も変わる。 柱・壁・通路など変わりにくい要素は、そのまま骨格として。
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現状把握 ② 点群
点群で「たぶん」を、 「事実」にする。
天井高・梁下・既存配管の位置を、現況のまま取り込む。 全域じゃなくて大丈夫。新ライン候補エリアと搬入経路から。
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①ReCap で点群(RCP)を開き、候補エリアを切り出す ②Revit で図面/モデルと重ねる ③図面にない配管や、梁下の高さが違う箇所を1つ指し示す。
現状把握 ③ 統合
他社データも、 外形だけで、なんとかなる。
建屋BIM(RVT/IFC)を基準に、設備3Dは外形・接続口・メンテ領域を 中心に配置。配管は主要ルートだけ3D化すればOK。
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現状把握 ④ 確認
モデルの中を歩いたら、 課題が見えてきた。
候補エリア・搬入経路・既存配管との関係を「見て」確認。 気付いた課題は、場所・写真・担当を付けて一覧に。
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現状把握 ④ 確認
モデルの中を歩いたら、 課題が見えてきた。
候補エリア・搬入経路・既存配管との関係を「見て」確認。 気付いた課題は、場所・写真・担当を付けて一覧に。
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①統合モデルを一人称視点でウォークスルー(候補エリア → 搬入経路) ②Clash Detective で新設備の搬入経路と既存配管の干渉を検出 ③干渉箇所にコメント/ビューポイントを保存して課題一覧に。
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Factory Design Utilities のレイアウトとアセットは、そのままFlexSim へ。
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ひとつのモデルがあると、検討はこう変わる。
これまで これから
新ラインが入るか 図面集め・測り直しで数週間 モデル上でその場で確認
メーカーとの調整 紙図面と口頭 同じモデルを共有
配管・電源の余力 担当者の記憶 3D化された主要ルート
経営への説明 図面と写真 ウォークスルー映像
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全部やらなくていい。 まず1区画で、小さく始める。
1
データ棚卸し
2
基準を決める
3
骨格を作る
4
現物で補正
5
設備を載せる
6
歩いて確認
対象は新ライン候補エリア1区画。データは2D図面+点群+主要設備。 精度は「入るか/通るか」が分かれば十分。
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モデルは成果物じゃなく、 みんなの共通言語。
現状把握
今の工場のモデル +課題一覧
計画
レイアウト案(FDU) 生産シミュレーション(FlexSim)
導入
据付計画・搬入経路 干渉調整
運用
設備台帳・稼働データ を紐付け
改善
変更履歴を反映 次の変化に備える
変更が起きたら「図面」じゃなく「モデル」を直す。最初のモデルの精度・座標基準・置き場所が使いやすさを決めます。
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第1回 まとめ
変化に強い工場は、 「今」を知ることから始まる。
バラバラのデータを、ひとつの座標に重ねる。 そのモデルを起点に、計画・導入・運用・改善へつないでいきます。
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次回予告 第2回(10月14日・水)
その設備計画、ほんとうに 「動く工場」になりますか。
今日できあがった「今の工場モデル」と「課題一覧」を手に、 3D工場レイアウト(Factory Design Utilities)と生産シミュレーション(FlexSim)で、 設備配置・干渉・生産能力・ボトルネックを据え付ける前に見えるようにしていきます。
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