~PDF出力の自動化と3Dモデル作成を効率化~こんにちは。今回は「AutoCAD」「Inventor」ユーザー向けに、ChatGPTを活用した作業効率化の事例をご紹介します。Case 1:AutoCADでPDFを自動出力するスクリプトをChatGPTで作成!AutoCADでは図面をPDF化する作業が頻繁に発生しますが、毎回手動で印刷設定を開いて...というのは地味に面倒ですよね。そこで活用できるのが、AutoLISPによるスクリプト自動化です。以下はChatGPTに作成してもらった簡単な例です:(defun c:SetPlotToPDF () (command "-PLOT" "N" "Model" "" "DWG To PDF.pc3" "ISO_full_blead_A3_(297.00_x_420.00_MM)" "M" "Fit" "Center" "monochrome.ctb" "Y" "N" "N") (princ) ) このスクリプトを使えば、モデル空間をPDFに自動出力することが可能になります。ちなみにAutoCADをインストールするとAcCoreConsole.exeという、AutoCADの「ヘッドレス版(GUIなしの自動処理ツール)」が同時にインストールされます。こちら非常にサクサク動きます。動きとしてはコマンドラインから起動してLISPやスクリプトを高速にバッチ処理する感じです。特徴:AutoCADを開かずにスクリプトを実行できるGUIの遅延がないため、大量ファイルの処理に最適*.scr や LISPファイルを指定して一括処理できるちょっとマニアックですが、このヘッドレス版でのLISP実行のデバッグする際に便利だったのが下記のツールです。UIに沿って実行するだけで手軽にLISPを試せます。👉 AcCoreConsoleのサンプルと使い方(外部サイト)Case 2:Inventorで直径30mmの円柱を自動生成するiLogicコードまた3Dでもどうかというところで、Inventorで試しに「円柱モデルを作ってほしい」という単純なタスクをiLogicで自動化してみました。以下はChatGPTが生成した、30mmの円柱を作成するためのiLogicコード:Dim oPartDoc As PartDocument = ThisApplication.ActiveDocument Dim oCompDef As PartComponentDefinition = oPartDoc.ComponentDefinition Dim oSketch As PlanarSketch = oCompDef.Sketches.Add(oCompDef.WorkPlanes.Item(3)) Dim oCircle As SketchCircle = oSketch.SketchCircles.AddByCenterRadius(ThisApplication.TransientGeometry.CreatePoint2d(0, 0), 15) oSketch.Solve() Dim oProfile As Profile = oSketch.Profiles.AddForSolid() Dim oExtrude As ExtrudeFeature = oCompDef.Features.ExtrudeFeatures.AddByDistanceExtent( _ oProfile, 50, PartFeatureExtentDirection.kPositiveExtentDirection, _ PartFeatureOperationEnum.kNewBodyOperation) ルールにilogicコードをコピペし・・怪しげな感じですが実際に円柱が作成できました。寸法を変更して使えば、さまざまな形状に対応できます。まとめ:ChatGPT × スクリプトで2D・3D業務を自動化しようAutoCAD × AutoLISP:印刷設定などのルーチン作業を自動化Inventor × iLogic:パーツ作成や条件分岐処理を効率化どちらもプログラム初心者にはハードルが高く感じられるかもしれませんが、ChatGPTを使えば「雛形を作ってもらって調整する」ことが可能です。お役立ちリンク📘 AutoLISP入門ガイド(Autodesk公式)🧠 iLogicコードサンプル集(Autodesk公式)