このトピックではAUG-JPのWorkShopで行われている、O-1グランプリの問題の幾つかと解答例を数回に渡ってご紹介します。第3回目である今回は前回とは違った問題②と参加者の方が行った実際の操作をご紹介します。 もしこの記事から読まれて、「O-1グランプリって何?」という方は、是非、第1回の記事からご覧になって下さい。AUG-JP O-1グランプリへの挑戦 問題① 出題編 問題②この問題は2019年のWorkShopTOKYOで出題した問題です。皆さんだったらどの様に作画しますか?作図例を見る前に、是非スクロールを止めて考えて見て下さい。問題②の作図例参加者の方が主に行った作図例を紹介します。この問題で寸法が与えられているのは、3つの円の中心点を結んだ距離と角度だけです。円が3つ並んでいて両端の円の中心から結んでいるので、円の寸法を幾つにすれば良いかが分かりますね。それでは手順を紹介します。 Line(直線)コマンドで角度25度、長さ1200mmの直線を作画する。角度直線を1回でどう書くんだっけ?と思われた方は、前回の記事をご覧下さい。AUG-JP O-1グランプリへの挑戦 問題① 解説編 Circle(円)コマンドで、直線の端点から半径300mmの円を作成する。 Circle(円)コマンドで、直線の中心から半径300mmの円を作成する。ここでの半径の入力は前回値が残っているので300mmと入力しても良いですし、先ほど書いた円と直線の交点を指定してもOKです。Circle(円)コマンドで直線の反対側の端点から半径300mmの円を作成する。削除コマンドで直線を削除する。 以上が参加者の方の作図例でした。皆さんの考えた作画方法と一緒だったでしょうか? 実はこの作図方法は、私は全く想定していませんでした。3つの円の中心を結ぶと、半径+直径(半径+半径)+半径で4の倍数になるから、1200mmだと半径300mmになると言う事をすっかり忘れて問題を作成してしまったのです(笑)。 皆さんも是非、AutoCADを使って自分なりにどう作図するか?もっと効率の良い作図方法は無いか?を考えて見て下さい。また今回は簡単に割り切れる寸法でしたが、割り切れない寸法だったらどう作図するかを是非考えて見て下さい。 私が想定していた作図方法については、次回「AUG-JP O-1グランプリへの挑戦 問題② 解説編」でご紹介したいと思います。著者についてAUG-JPはAutodesk製品のユーザーで構成された独立したコミュニティです。 ユーザ同士の助け合いの場として、ウェブサイト、コミュニティ(SNS)などを運営しています。 多くの企業様にご協力を頂きながら全国各地でユーザ参加型の「学びと交流」を目的としたイベント 「AUG-JP WorkShop」を開催したり勉強会をサポートしています。Twitterでフォローする ウェブサイトを見る