このトピックではAUG-JPのWorkShopで行われている、O-1グランプリの問題の幾つかと解答例を数回に渡って紹介します。第1回目である今回は、O-1グランプリの紹介を含めてご紹介します。O-1(オーワン)グランプリとは?Autodesk製品のユーザーグループである、AUG-JPのユーザー参加型イベント「WorkShop」の名物企画で、AutoCADのオペレーションを競うゲームです。「WorkShop」に参加してセッション(講義)を聴くだけで無く、「ユーザーが参加出来てゲーム性のある企画は作れないか?」と当時のスタッフで検討しました。「図面の書き方って人それぞれで、自分とは違う書き方を見るのって勉強になるのでは?」、「こんな書き方があったのか!なんて、あまり知られていないコマンドや操作方法を見れたら楽しいよね?」と、そんな考えから生まれたのがこの「O-1グランプリ」です。競技方法「O-1グランプリ」の競技内容は、AutoCADを使って出題された問題を早く作図した人が勝つというシンプルなゲームです。しかし、オペレーションの様子を沢山に見られるのは恥ずかしいという方もいると思います。このため別室の競技会場にてオペレーションを行い、観戦者からは誰が操作しているかは分からないようにしています。一方、観戦会場では複数人のオペレーションの様子をリアルタイムに画面で見る事が出来ます。観戦会場では我々AUG-JPのスタッフがこう作図して欲しいと言った出題意図、オペレーション例を解説するなどし、最終的には作図スピード、正確さ、オペレーション方法を含めて観戦者の多数決で順位を決めています。毎回、8名の参加希望者を募り、4名づつの予選を2回実施します。勝ち上がった4人で決勝を行い優勝者を決めています。出題内容過去には図学的な問題も多く出題していましたが、この場合、解き方が分からないと全く進まず順位が付けづらいといった事もありました。この為、最近では誰でも時間があれば作図できるけど、このコマンドを使うとより簡単に作図できる!といった問題を出す様に心掛けています。古くからあるけどあまり知られていない、または、このコマンドにはこんな使い方があったのか!?と解説時に皆さんに思って頂ける内容を出題するようにしています。競技時間は約10分で3問を作画してもらいますので、効率の良い作画方法を分かっていれば10分程度で描けるものを出題するようにしています。O-1グランプリの紹介動画をYoutubeに公開していますので、よろしければこちらもご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=hUdnnf5PUVE問題①と参加者の作図例過去に出題した問題とその作図例について紹介したいと思います。みなさんだったらどの様に作画しますか?作図例を見る前に是非、スクロールを止めて考えて見て下さい。これに良く似た問題を過去にも数回出していますが、一番多い作画方法は主に以下の様な方法です。Lineコマンドで垂直方向に長さ800mmの直線を作画する。回転コマンドで作画した直線を-20度回転する。配列複写で-100mmずつ9本の直線をコピーする。線分をクリックして、終点のグリップをつまんで、①②で作画した角度線の終点へコピーした9本の直線の終点を移動する。④の端点の編集作業を残りの本数分繰り返す。以上が参加者の方の作図例でした。皆さんの考えた作画方法と一緒だったでしょうか?是非、AutoCADを使って自分なりにどう作図するか?もっと効率の良い作図方法は無いか?考えて見て下さい。この問題の解答例については解答編でご紹介したいと思います。「AUG-JP O-1グランプリへの挑戦 問題① 解説編」はこちらから!著者についてAUG-JPはAutodesk製品のユーザーで構成された独立したコミュニティです。 ユーザ同士の助け合いの場として、ウェブサイト、コミュニティ(SNS)などを運営しています。 多くの企業様にご協力を頂きながら全国各地でユーザ参加型の「学びと交流」を目的としたイベント 「AUG-JP WorkShop」を開催したり勉強会をサポートしています。Twitterでフォローする ウェブサイトを見る