内容の概要「スクリプトは便利だけど、自分では作れない」という方向けの、作成方法や必要な知識をご紹介します。第3回目は、システム変数の調べ方や、ダイアログを必要とするコマンドの実行、ファイル一覧の取得方法についてご案内します。 詳細システム変数の調べ方ダイアログの設定項目にツールチップでシステム変数が表示されるので、参考にしてください。例えば、線種尺度は「線種管理」ダイアログボックスの「グローバル尺度」にカーソルを当てると表示されます。 ツールチップが表示されない場合は、「オプション(OPTIONS)」コマンドを実行し、「表示」タブの「ツールチップを表示」にチェックを入れてください。 ダイアログの必要とするコマンドダイアログやパレットを必要とするコマンドは、コマンド名の前に「―(ハイフン)」をつけて実行してみてください。 たとえば「画層プロパティ管理(LAYER)」コマンドは、「LAYER」とコマンドウィンドウに入力して実行すると、「画層プロパティ管理」パレットが表示されます。 「LAYER」の前に「―(ハイフン)」をつけ、「―LAYER」をコマンドウィンドウに入力して実行すると、「新規作成」や「表示」「非表示」などのオプションがプロンプトに表示されるので、キーボード入力でコントロールをすることができます。 ファイル一覧の取得スクリプトに使用するファイルの一覧はWindowsのエクスプローラーで取得することができます。 エクスプローラーで一覧を取得したいファイルをすべて選択し、「ホーム」タブ→「クリップボード」パネル→「パスのコピー」を選択します。 Excelで貼り付けを行います。1セルに1ファイルずつ、ファイルのパスが入力されました。 まとめ 今回はスクリプト作成のコツについてご案内しました。スクリプトは自分自身で作成できるようになると、単純な繰り返しを必要とする作図の効率が大幅に上がるので、ぜひ活用をしてください。著者について初心者にはわかりやすく指導し、上級者には1ランク上の使いこなし方を教えるインストラクターとして活動中。元は土木設計事務所のCADオペレーターでAutoCAD暦は20年。著書に「AutoCADLTできちんと土木図面をかく方法」「基礎からしっかり身につくAutoCAD LT入門」「これからCIMをはじめる人のためのAutoCAD Civil 3D 入門」などがある。ウェブサイトを見る このライターによる他のコンテンツ