AutoCAD の Electrical ツールセットを使用するメリット
電気制御システムを作成、修正、ドキュメント化できる電気設備設計機能を使用すると、生産性が最大 95%* 向上します。

1AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
2AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
はじめに Electrical ツールセット(旧 AutoCAD Electrical)は、電気制御設計の作成と 修正に特化して開発されたツール セットです。現在は業種別ツールセットの 1 つとして、AutoCAD including specialized toolsets に含まれています。電気 制御設計専用であることから、正確な情報に基づくミスの少ない製造が可能に なり、設計とエンジニアリングにフォーカスする時間を増やすことができます。こ の調査レポートでは、Electrical ツールセットを使用すると、標準の AutoCAD を使用した場合と比べて、生産性がどれほど向上するかを詳しく検証します。*
調査の概要 独立したコンサルタント会社に依頼して実施した今回の調査では、電気制御設 計における一般的な 10 の課題について、標準の AutoCAD を使用した場合と Electrical ツールセットを使用した場合で、各タスクの完了に必要な時間と手間 がどれほど異なるかを直接比較しました。調査の結果、Electrical ツールセット を使用した方が、同じタスクの完了にかかる時間が平均で 95%* 短縮 すること が分かりました(ただし、この数値は、Electrical ツールセットを使用するユーザ ーのスキル レベルや習熟度、修了したトレーニングによって異なります)。
3AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
スピードアップ 新しい設計にかかる時間が 84% 短縮
既存の設計の編集時間が 77% 短縮
時間短縮 使用するコマンド数の 67% 減少にともない、ミス発生の リスクが大幅に低減
主な調査結果 Electrical ツールセットを併用した場合:
4AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
比較調査 この調査では、電気制御設計作業で一般的にみられ る 10 の課題について、各タスクの完了までにかか った時間と手間を、AutoCAD だけを使用した場合 と、Electrical ツールセットを併用した場合で比較し ました。*
Electrical ツールセットを使用すると、同じタスクの完了にかかる時間が平均で 95% 短縮*
本書に記載される調査結果は、エキスパート レベルの経験値があるユーザー 1 名が、標準の AutoCAD で作業した場合と、AutoCAD と Electrical ツールセ ットを両方使用して作業した場合の時間を比較した結果に基づきます。どちら の作業にも、同じ AutoCAD Electrical プロジェクトの同じ図面をサンプルとし て使用しました。これはさまざまなタスクから構成される包括的な設計作業で す。AutoCAD のみを使用した場合と、Electrical ツールセットを併用した場合の それぞれで、使用したコマンド数、各コマンドのアクセス回数、各タスクを完了す るまでにかかった合計時間を記録しました。
また、標準の AutoCAD で設計作業を行う際に必要な記号やタイトル ブロックな どはすべて、ドキュメントが保存されているローカルの場所にあると仮定しまし た。その場合には検索にほとんど時間がかからず、必要なブロックを最短時間で すばやく配置できます。
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5AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
Electrical ツールセットには、規格に準拠した回路図シンボルが 2,000 種 類以上用意されています。シンプルなアイコン式メニューから、電気、空圧、油 圧、P&ID 装置を選択して配置するだけの簡単な挿入ワークフローにより、規格 に準拠した制御設計を素早く作成できます。
すべてスマートなシンボルなので、たとえば、シンボルに対する配線の切断や接 続は自動的に行われます。
ここでは、既存の電気回路図を使って、コンベア起動用のモー ター回路に結合 された 2 つのリレー コイル シンボルの横に、2 つの通常開(NO)リミット スイッ チを挿入します。Electrical ツールセットを使うと、既存の回路に 2 つのインタ ーロック シンボルを追加するタスクを 1 つのアイコン メニューでできます。
手順
1. リミット スイッチ接点を既存の配線に挿入する
2. 必要に応じて、新しい線番とスイッチ番号を追加する
設計タスク 1
包括的なシンボル ライブラリ
6AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
Electrical ツールセットを使用するメリット
Electrical ツールセットでは、(標準の AutoCAD のブロックに加えて、)回路図図 面上の配線に対して位置合わせされるスマートな回路図シンボルを使用したり、 線番を適宜変更することができます。標準の AutoCAD の場合、配線に対してブロ ックを位置合わせするには、ブロックを移動して回転し、線番を手動で移動しなけ ればなりません。
• アイコン メニューにより、使いやすくてカラフルで、カスタマイズ可能なコンポ ーネントのシンボルが豊富にそろったライブラリを利用できる
• 挿入したコンポーネントのシンボルは、基準となるあらゆる配線に対して自動 的に位置合わせされる
• シンボルに対して、既存の配線の切断や接続が自動で行われる
• 分割された各ワイヤには、新しい一意の線番が自動的に割り当てられる
• Electrical ツールセットで作成した電気制御図面を標準の AutoCAD で 開くと、ブロック ライブラリ機能付きのブロック パレットを利用できる。ただ し、Electrical ツールセットでは、アイコン メニューを使用したワークフロー の方がはるかに時間を節約できる
包括的なシンボル ライブラリ AutoCAD Electrical ツールセット
使用したコマンドの数 4 1
コマンドへのアクセス回数 8 2
シンボルに対する操作の回数 48 10
タスク完了までの合計時間* 1:50 0:16
Electrical ツールセットによる時間短縮率 85%
(* 数字は「分:秒」を示します)
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7AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
Electrical ツールセットでは、環境設定に基づいて、すべての配線とコンポーネ ントに、連続した番号または(図面アドレスを参照した)リファレンス ベースの番 号が自動的に配置されます。
また、挿入した配線が何かに「干渉」していると自動で検出されるほか、線番を 配置できる空きスペースがないかどうかも、配線の水平方向に沿って自動でチェ ックされます。空きスペースが検出されない場合は、配線から離れたスペースか ら配線に自動で引出線が作図されます。
ここでは、回路を更新して、採番スキーマの変更を既存の設計に反映するため に、一意のリファレンス番号、コンポーネント タグ、線番を、図面にすべて再タグ 付けするタスクを行います。
手順
• ラダーの開始リファレンス番号を変更する
• 新しいライン リファレンス番号に基づき、すべての回路図シンボルに再タグ 付けする
• 線番タグを使って、順番に線番を再割り当てする
設計タスク 2
線番の割り当てとコンポー ネントのタグ付けの 自動化
8AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
Electrical ツールセットを使用するメリット
標準の AutoCAD だけでは面倒な編集作業が必要です が、Electrical ツールセットを使うと、編集作業を大幅に減らすこと ができます。また、回路図の線番付けに、標準の AutoCAD にはない オプションの機能を利用できます。
• 図面の数が数十点でも、まだ使われていない次の線番が自動 で検出される
• コンポーネントのタイプに適した新しい一意のコンポーネント タグ/ID が自動で生成される
• コンポーネントと線番の自動タグ付けには、リファレンス ベース と連番のどちらかを指定できる
• 図面全体またはプロジェクト全体を対象に、線番とコンポーネ ントのタグ付けを適用できる
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線番の割り当てとコンポーネントのタグ付けの自動化 AutoCAD Electrical ツールセット
使用したコマンドの数 2 3
コマンドへのアクセス回数 17 3
シンボルに対する操作の回数 91 14
タスク完了までの合計時間* 1:50 0:20
Electrical ツールセットによる時間短縮率 82%
(* 数字は「分:秒」を示します)
9AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
Electrical ツールセットでは、リアルタイムのエラー チェックにより、設計プロセ スで発生するミスを回避できます。リアルタイムのエラー チェックは、要求され た変更内容を現在のプロジェクトと比較して、回路図コンポーネントの参照指 定や線番などに重複があると、警告を表示する機能です。
ここでは、リレーにおいて、親のコイル シンボルに子の接点シンボルをリンクさ せる際に、接点ピンの自動割り当てと接点数の自動チェックを使い、次に使用可 能な接点ピン番号をカタログ番号の割り当てに基づいて割り当てます。
手順
• 4 つの子接点に対応するようカタログが割り当てられているリレー コイルを 使用。プロジェクトをスキャンし、他の図面の別のビューで子接点のインスタ ンスを検索する
• リレー コイルに戻り、別のプロジェクト図面に配置された他の子接点を関連 付ける
• コイルのカタログ番号の割り当てに基づき、次に使用可能な接点ピン番号の ペアを割り当てる
設計タスク 3
リアルタイムのエラー チェック
リアルタイムのエラー チェック AutoCAD Electrical ツールセット
使用したコマンドの数 2 2
コマンドへのアクセス回数 5 3
シンボルに対する操作の回数 114 18
タスク完了までの合計時間* 2:15 0:23
Electrical ツールセットによる時間短縮率 83%
(* 数字は「分:秒」を示します)
Electrical ツールセットを使用するメリット
Electrical ツールセットを使用すると、リアルタイムのエラー チェッ クにより、次のようなメリットが得られます。
• 各子接点に対して、次に使用可能なピン ペアを自動で検索で きる
• 「親」リスト、タグ/ID、注釈を選択するだけの簡単操作で取得 し、クロスリファレンスを割り当てられる
• スマート コンポーネントにより、コンポーネントの接点数が最 大値を超えると警告が表示される
• コストの無駄につながるエラーを回避できる
10AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
11AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
Electrical ツールセットを使うと、プロジェクトが異なる図面同士でも、コンポ ーネント シンボル間の親子関係を設定できます。
接点がいくつ割り当てられているかを追跡して、上限を超えた場合に警告で知 ることも可能です。ここでは、コイルが別の図面に配置されている状態で、リレー 接点をリレー コイルに結合し、適切な双方向のクロスリファレンス注釈を表形 式で表示するタスクを行います。
手順
• 複数図面を使用するプロジェクトで、現在開いている図面とは別の図面を開 き、2 つのリレー接点シンボルを挿入する
• 各リレー接点を、1 つ目の図面の親コイル シンボルに結合する
• 子接点シンボルと親コイル シンボルの両方でクロスリファレンス情報を更新 する
設計タスク 4
コイルと接点のリアルタイムでの クロスリファレンス
12AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
コイルと接点のリアルタイムでのクロスリファレンス AutoCAD Electrical ツールセット
使用したコマンドの数 5 1
コマンドへのアクセス回数 8 2
シンボルに対する操作の回数 82 4
タスク完了までの合計時間* 1:55 0:26
Electrical ツールセットによる時間短縮率 77%
(* 数字は「分:秒」を示します)
Electrical ツールセットを使用するメリット
以下の理由から、作業時間を大幅に削減できます。
• すべてのプロジェクト図面で接点の使用状況を追跡できるので、 自分で追跡する必要がない
• リアルタイムで更新される親リレー リストから簡単に選択。エラ ー チェック、自動ピン リストの割り当て、自動タグ付けも可能
• 双方向のクロスリファレンスにより、複雑なフォーマットの場合も 含めて、すべて自動で更新
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13AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
設計タスク 5
電気制御設計に特化した 作図機能 Electrical ツールセットでは、電気回路図の作図に特化して設計された多くの コマンドを利用できます。配線トリム、スクート、コンポーネントの位置合わせな どの専用機能を使って、図面を手早く作成できます。特に便利なのは、マーキン グ メニューです。
手順
• 複数の母線を 3 相の回路図面に追加する
• 3 相のモーターを挿入し、配線とヒューズを自動で接続する
• 編集時に線番とコンポーネントを追加またはスクートする
• 配線交差点を調整して図面の情報を整理し、配線が明確に表示されるよう にする
電気制御設計に特化した作図機能 AutoCAD Electrical ツールセット
使用したコマンドの数 6 5
コマンドへのアクセス回数 22 7
シンボルに対する操作の回数 112 44
タスク完了までの合計時間* 4:45 1:45
Electrical ツールセットによる時間短縮率 63%
(* 数字は「分:秒」を示します)
Electrical ツールセットを使用するメリット
• インテリジェントな点から点への配線ツールを利用できる
• 配線が自動で接続され、オブジェクト スナップ モードの設定が不要
• 基準となる配線に合わせてコネクタが配置される
• スクート コマンドにより、配線とコンポーネントの位置を素早く調整できる
14AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
15AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
設計タスク 6
スプレッドシートから PLC I/O 図面を自動で作成
Electrical ツールセットでは、スプレッドシート(Microsoft® Excel など)から PLC I/O 図面を作成することができます。必要な I/O 割り当てと接続済みデバ イスがすべて含まれたスプレッドシート ファイルがあれば、Electrical ツールセ ットの PLC I/O ユーティリティを使って PLC I/O 図面に変換できます。
ここでは、Electrical ツールセットを使用して PLC I/O スプ レッドシートを取り 込み、PLC I/O ユーティリティを実行して PLC I/O 図面を作成します。一方、標 準の AutoCAD の場合は、必要なシンボルすべてが、標準の AutoCAD DWG フ ァイルにブロックとして含まれている必要があります。
手順
• 1 つ目の図面に PLC I/O シンボルを挿入し、アドレスを編集してスプレッドシ ートに対応させる
• インライン機器のシンボルと、母線から I/O ポイント間のシンボルを接続す る配線を挿入
• スプレッドシートから注釈とタグ文字をカット アンド ペーストで貼り付ける。 すべてのモジュールが記述されるまでこの手順を繰り返す
16AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
スプレッドシートから PLC I/O 図面を自動で作成 AutoCAD Electrical ツールセット
使用したコマンドの数 4 1
コマンドへのアクセス回数 246 1
シンボルに対する操作の回数 448 6
タスク完了までの合計時間* 122:00 0:41
Electrical ツールセットによる時間短縮率 99%
(* 数字は「分:秒」を示します)
Electrical ツールセットを使用するメリット
次の条件の下では、標準の AutoCAD を使用するよりも、Electrical ツールセットを使 用した方が、PLC I/O 図面の作成に必要な時間を大幅に短縮できます。
• 設計者が、最初のコントロール スキームを適切なスプレッドシート(Excel)を使 って作成している
• データが適切にフォーマットされている
• 標準の AutoCAD の場合は、図面にラダーを作成し、シンボルに対して最適なブ ロックを使用すること
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17AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
設計タスク 7
スマートな配電盤レイアウト 図面の作成 Electrical ツールセットを使用すると、プロジェクト図面作成で、パネル レイア ウトの物理的な機器シンボル図を作成できます。パネルの位置を選択し、パネル コンポーネントの「機器シンボル」を挿入すると、回路図図面の回路図コンポー ネント シンボルに順番にリンク付けされます。
ここでは、回路図データから作成したパネル ドア レイアウトをパネル図面に追 加し、併せて、銘板を各オペレータに追加します。押しボタンとスイッチにバルー ンも追加します。標準の AutoCAD の場合は、すべてのパネル コンポーネントが 図面 ファイルにブロックとして配置されていることが前提です。
手順
• パネル ドアの機器シンボルを表すドア付きのパネル レイアウト図面を作成 する
• パネル コンポーネントを挿入し、回路図の押しボタンとセレクタ スイッチを 表す
• 注釈付きの銘板を各パネル ドア コンポーネントに追加する
• 押しボタンとスイッチに、パーツ リストと同じバルーン番号でバルーンをそれ ぞれ設定する
18AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
スマートな配電盤レイアウト図面の作成 AutoCAD Electrical ツールセット
使用したコマンドの数 3 4
コマンドへのアクセス回数 18 4
シンボルに対する操作の回数 210 77
タスク完了までの合計時間* 6:29 2:33
Electrical ツールセットによる時間短縮率 61%
(* 数字は「分:秒」を示します)
Electrical ツールセットを使用するメリット
パネル レイアウト図面の作成に Electrical ツールセットを使用すると、作業時間が明 らかに短縮します。理由は次のとおりです。
• 回路図図面にパーツ番号を割り当てると、パネル機器シンボルが自動で選択さ れる
• 回路図シンボルのタグ ID と説明テキストが、パネル コンポーネントに自動でコ ピーされる
• バルーンとパーツ リストのアイテム番号が自動で追跡される
18AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
19AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
設計タスク 8
プロジェクト レポートの 自動生成 Electrical ツールセットを使用すると、プロジェクトで得られたデータから、驚 くほどスピーディーにレポートを生成できます。生成されるレポートには、部品表 (BOM)、ケーブル リスト、端子レポート、From/To ワイヤ リストなどがあります。
ここでは、プロジェクトの最新の図面に使用する部品表(BOM)を作成します。図 面に含まれる多数のコンポーネントは、パネル全体で何度も使用されるものなの で、コンポーネントのタグ番号、数量、メーカー名、カタログ番号、注釈で構成され る部品表(BOM)を作成します。
手順
• 必要なフィールドを使って表(部品表)を作成する
• コンポーネントのデータを表に追加する
20AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
プロジェクト レポートの自動生成 AutoCAD Electrical ツールセット
使用したコマンドの数 1 1
コマンドへのアクセス回数 1 1
シンボルに対する操作の回数 694 8
タスク完了までの合計時間* 9:28 0:18
Electrical ツールセットによる時間短縮率 97%
(* 数字は「分:秒」を示します)
Electrical ツールセットを使用するメリット
このタスクには、標準の AutoCAD に付属の表オブジェクトを利用でき ます。ただし、表に含めるプロジェクト データをすべて収集しなければ ならないため、処理にどうしても時間がかかり、ミスの発生を回避する こともできません。Electrical ツールセットを使用すると、作業時間を 大幅に削減できるのはもちろん、次の機能によってデータの正確性も 得られます。
• 詳細な説明付きの選択リストからパーツ番号が割り当てられる
• プロジェクト データが使用された部品表(BOM)を、ダイアログ ボックスを使って図面に配置できる
• コンポーネントのタグ名、数量、説明の入力ミスがないため、エ ラーを最小限に抑えられる
• 検索可能なレポート機能により、タグ番号、カタログ番号、説明 を基に目的のコンポーネントが表のどこにあるかを自動で検索 し、プロジェクト図面内の配置場所を検出できる
21AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
設計タスク 9
図面変更の共有と追跡
Electrical ツールセットでは、標準の AutoCAD や AutoCAD LT とプロジェク ト図面を共有できます。Electrical ツールセット以外のツールで図面に変更が 加えられても、その変更内容をすぐに追跡してレポートを生成し、変更内容を確 認できます。この機能では、プロジェクト図面に新しく加えられた改訂箇所をマ ークすることもできます。ここでは、顧客によって修正された図面の変更箇所を 特定します。
手順
• 図面を共有する前に、プロジェクト図面すべてでマーク/確認コマンドを実行 する
• 顧客が標準の AutoCAD を使用して図面を編集し、設計に変更を加える
• 図面が戻ってきたら、顧客が図面に加えた変更内容のリストを作成する
22AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
図面変更の共有と追跡 AutoCAD Electrical ツールセット
使用したコマンドの数 1 1
コマンドへのアクセス回数 2 2
シンボルに対する操作の回数 37 12
タスク完了までの合計時間* 5:36 0:48
Electrical ツールセットによる時間短縮率 86%
(* 数字は「分:秒」を示します)
Electrical ツールセットを使用するメリット
標準の AutoCAD には、Electrical ツールセットのような図面変更のワークフローを追跡 できるレポート ツールが備わっていません。ただし、「図面比較」と「外部参照比較」の機 能で、変更内容を視覚的に確認することは可能です。Electrical ツールセットのマーク/ 確認コマンドでは、次の機能によって、ミスにつながりやすい面倒な図面確認作業が不 要になるので、Electrical ツールセットを使用した方が便利なのは明らかです。
• 図面の変更を自動で追跡
• マーク/確認機能により、図面に加えられた変更を、Electrical ツールセット、標準 の AutoCAD、AutoCAD LT の間で共有して反映
• 図面の改訂レポートを生成し、ワークフロー/監査証跡を作成
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23AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
設計タスク 10
既存の図面の再利用 Electrical ツールセットでは、外部の図面をプロジェクトに取り込んだり、更新/ 再タグ付けツールで更新と再タグ付けを簡単に行うことができます。
既存のプロジェクト図面を新しいプロ ジェクトに再利用することも可能です。こ こでは、手持ちの回路図とパネル レイアウト図面から新しいプロジェクトにコピ ーし、図面のタイトル ブロックを適宜更新するタスクを行います。既存の設計デ ータを使用して新しい図面を作成することで、大幅に時間を短縮できます。
手順
• それぞれの図面を新しいプロジェクト フォルダにコピーし、ファイル名を変更 する
• それぞれの図面を開き、タイトル ブロックにあるプロジェクト名、ジョブ番号、 エンジニアの属性値を編集して、新しいプロジェクト情報として参照できるよ うにする
既存の図面の再利用 AutoCAD Electrical ツールセット
使用したコマンドの数 8 3
コマンドへのアクセス回数 35 3
シンボルに対する操作の回数 275 61
タスク完了までの合計時間* 6:43 1:18
Electrical ツールセットによる時間短縮率 81%
(* 数字は「分:秒」を示します)
Electrical ツールセットを使用するメリット
標準の AutoCAD では、図面のコピー、貼り付け、名前の変更を何度も手動で行う必 要がありますが、Electrical ツールセットでは、更新/再タグ付け機能により、この作業 を自動化できます。高度なカスタマイズが可能な、このワークフローにより、次のメリッ トが提供されます。
• プロジェクトに使用する DWG ファイルの名前変更という、時間のかかる繰り返 し作業が不要になる
• プロジェクトに使用する図面の数が増えれば増えるほど、Electrical ツールセッ トのワークフローで削減できる全体的な時間も増える
24AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
25AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
まとめ 本書では、10 の設計タスクを比較検証することで、Electrical ツールセット の生産性を調査しました。ここで取り上げた機能は、生産性能向上に役立つ Electrical ツールセットのツールとワークフローのうちのほんの一部です。
上記の 10 のタスクの結果から分かるように、Electrical ツールセットを使用する と、標準の AutoCAD では不可能なレベルの生産性がもたらされます。Electrical ツールセットは電気制御設計に特化して開発されたツールセットです。そのため、 電気制御設計にこのツールセットを利用すれば、本書で取り上げているタスクの ほか、さまざまなタスクで、生産性が大幅に向上するなどのメリットを、すぐに実 感できるはずです。
プロジェクトのタスク AutoCAD Electrical ツールセット
時間短縮率
1. 包括的なシンボル ライブラリ 1:50 0:16 85%
2. 線番の割り当てとコンポーネントの タグ付けの自動化
1:50 0:20 82%
3. リアルタイムのエラー チェック 2:15 0:23 83%
4. コイルと接点のリアルタイムでのク ロスリファレンス
1:55 0:26 77%
5. 電気制御設計に特化した作図機能 4:45 1:45 63%
6. スプレッドシートから PLC I/O 図面 を自動で作成
122:00 0:41 99%
7. スマートなパネル レイアウトの作成 6:29 2:33 61%
8. プロジェクト レポートの自動生成 9:28 0:18 97%
9. 図面変更の共有と追跡 5:36 0:48 86%
10. 既存の図面の再利用 6:43 1:18 81%
合計時間 162:51 8:48
Electrical ツールセットによる全体的 な時間短縮率
95%
(* 数字は「分:秒」を示します)
26AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
Electrical ツールセットを使用するメリット
Electrical ツールセットは電気制御設計に特化して開発されたツールセットです。そ のため、本書の検証結果に示される生産性の向上というメリットを、すぐさま実感で きるはずです。
*一般的な性能テストと同様、これらの検証結果はコンピューター、OS、フィルター、あるいはソース デ ータによって異なることをご承知おきください。テストの客観性、公平性を維持するためのあらゆる努 力を行っていますが、テスト結果には誤差が生じる場合があります。製品情報と仕様は通知なく変更 される場合があります。オートデスクはこの情報を「現状のまま」提供し、明示または黙示を問わず、ど のような種類の保証もいたしません。
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27AutoCAD の Electrical ツールセットを 使用するメリット
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