AutoCAD の Architecture ツールセットを使用するメリット

AutoCAD の Architecture ツールセットを使用するメリット

Architecture ツールセットは、プロジェクトの完了までの時間を短縮し、プロジェクト パイプラインを拡張するために必要なツールを提供します。作業時間の短縮に役立つ機能とタスクの自動化によって、建築設計と作図の生産性が最大 61%* 向上します。

AutoCAD の Architecture ツールセットを使用するメリット

1AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

AutoCAD の Architecture ツールセットを使用する メリット

2AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

はじめに Architecture ツールセット(旧 AutoCAD Architecture®)は現在、業種別ツ ールセットの 1 つとして AutoCAD® のサブスクリプションに含まれていま す。ソフトウェアベースの設計とドキュメント作成の生産性向上を実現する 建築設計者向けツールです。

建築設計に特化したこのツールを使用すると、正確な情報に基づいて作業を 進め、ミスを減らし、効率を上げて設計業務にフォーカスする時間を増やす ことができます。建物の設計や設計図書の作成には、標準の AutoCAD だけ でなく、Architecture ツールセットも一緒に使用した方が作業効率が向上 するという調査結果が出ています。このレポートでは、その点を詳しく検証 します。

調査の概要 独立したコンサルタント会社に依頼して実施した今回の調査では、 標準の AutoCAD のみで設計図書を作成する場合の一般的な課題に対して、 Architecture ツールセットを併用するとどれくらい生産性が向上するかを 検証しました。この検証では、さまざまな設計図書を、標準の AutoCAD だ けで作成した場合と、AutoCAD と Architecture ツールセットの両方を使用 して作成した場合を比較しました。比較したタスクには、平面図/断面図/詳 細設計の作成や、改訂作業が含まれます。検証の結果、標準の AutoCAD の みを使用した場合より、Architecture ツールセットを併用した方が、作業 完了までにかかる時間が大幅に短縮し、全体的な生産性が 61% 向上しまし た(ただし、この数値は Architecture ツールセットを使用するユーザーの スキル レベルによって異なります)。

3AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

主な調査結果

スピードアップ 平面図の作成時間が 53% 短縮

時間短縮 立面図の作成時間が 79% 短縮

時間の節約 詳細図と建具表の作成時間が最大 70% 短縮

生産性の向上 全体的な生産性が 61% 向上

Architecture ツールセットも併用すると:

4AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

比較調査 この調査では、設計作業で一般的にみられる 9 つの課題について、各タ スクの完了までにかかった時間と手間を、AutoCAD だけを使用した場合 と、Architecture ツール セットを併用した場合で比較しました。*

同じタスクで比較した結果、Architecture ツール セットを併用すると、最大 79% の作業時間を短縮 できることが分かりました。*

本書に記載される調査結果は、エキスパート レベルの経験値があるユ ーザー 1 名が、標準の AutoCAD のみで作業した場合と、AutoCAD と Architecture ツールセットを両方使用して作業した場合の時間を比較 した結果に基づきます。どちらの作業にも、小規模な平屋建ての学校の AutoCAD プロジェクトをサンプルとして使用しました。これはさまざまな タスクから構成される包括的な設計作業です。AutoCAD のみを使用した場 合と、Architecture ツールセットを併用した場合のそれぞれで、各タスク を完了するまでにかかった合計時間を記録しました。

また、標準の AutoCAD で設計作業を行う際に必要な記号やタイトル ブロッ クなどはすべて、ドキュメントが保存されているローカルの場所にあると仮 定しました。その場合には検索にほとんど時間がかからず、必要なブロック を最短時間ですばやく配置できます。

では、本調査について詳細に見ていきましょう。

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5AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

AutoCAD のみで作業する場合、設計図書の作成は平面 図から始まります。そしてこのプロセスではまず、文 字スタイルや寸法スタイル、標準ブロックなど、図面 に使用するスタイルと記号をすべて作成する必要があ ります。ここには壁スタイル、ドア、窓、柱、梁など の建物オブジェクトや、部屋や建物のオブジェクトを 識別するタグなどの記号が含まれます。

Architecture ツールセットには、定義済みの建物オブ ジェクトを数千種類取りそろえた大規模なライブラリ が搭載されています。このオブジェクトをプロジェク トに合わせてカスタマイズし、AutoCAD のツール パレ ットと併せて利用できます。このタスクでは、シンプ ルな建築プロジェクト用の平面図を作成しました。

手順:

1. 1 階の平面図を作成する

2. 適切な壁、ドア、窓を追加し、室内に什器(家具) を配置する

設計タスク 1

平面図

6AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

平面図 AutoCAD Architecture ツールセット

プロジェクトの設定 10:00 15:00

通芯を作成 45:00 40:00

壁の各層と外形線を作成 15:00 10:00

窓とドアを作成 60:00 0:00

壁を作成 60:00 0:00

寸法とタグを追加 30:00 30:00

屋根を作成 45:00 30:00

タスク完了までの合計時間 265:00 125:00

Architecture ツールセットによる時間短縮率 53%

Architecture ツールセットを使用するメリット:

• Architecture ツールセットでは、マルチレベルのブロックなど、多彩な専用 コンポーネントを取りそろえたライブラリを利用できるため、建築設計の設 定を効率的に行えます。AutoCAD に標準搭載されるブロックも使えますが、 その場合は、ブロックを移動・回転させて他の要素(通芯、壁、寸法の注釈 など)と位置を合わせる必要があります。平面図にマルチビュー ブロック (MvBlock)を使用する場合は、AutoCAD DesignCenter から MvBlock を 挿入することで、生産性を高めることができます。立面図ビューには、この ブロックのインテリジェントなビューが自動で取り込まれます。

• 外部参照比較も、通芯や壁の各層の設計を変更した場合に、変更内容を簡単 に比較できる便利な機能です。

(数字は「分:秒」を示します)

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7AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

このタスクでは、建築プロジェクトを東西南北の 4 方向から捉えた 4 つの 立面図を作成しました。Architecture ツールセットには、3D 建築モデル から立面図をすばやく簡単に作成できる便利な機能が搭載されています。 標準の AutoCAD の場合、建物の平面図はあくまで 2D 図面のため、立面図 や断面図を作成するには、製図版のように平面図の線分を立面に投影しな ければなりません。立面図や断面図に新たにブロックを挿入するために、 ドアや窓もすべて立面図用に作り直す必要があります。

手順:

• 平面図からプロジェクトのジオメトリ(壁、ドア、窓)を作成する

• 立面図用の 2D ブロック(ドア、窓)を作成する

• 立面図を完成させ、必要に応じて注釈を追加する

設計タスク 2

立面図

8AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

立面図 AutoCAD Architecture ツールセット

平面図からプロジェクトのジオメトリを作成 45:00 1:00

立面図用に窓やドアの 2D ブロックを作成 30:00 0:00

立面図の作成 120:00 40:00

タスク完了までの合計時間 195:00 41:00

Architecture ツールセットによる時間短縮率 79%

(数字は「分:秒」を示します)

Architecture ツールセットを使用するメリット:

• 標準の AutoCAD では、手間のかかる 2D 図面の編集作業が必要になりま す。一方、Architecture ツールセットではこれが不要になり、時間を大幅に 節約できます。このタスクでは、標準の AutoCAD のみで 2D 図面から立面 図を作成するよりも、Architecture ツールセットを使用して 3D モデルを作 成し、立面図と断面図を自動生成した方が、はるかにメリットが大きいこと が示されました。

• Architecture ツールセットには、便利なカタログ作成ツールも搭載されて います。ライブラリからプロジェクトに追加するドアや窓などのオブジェク トには関連付けられた情報がすでに組み込まれているため、確実に適切なマ テリアルを使用できるようになっています。平面図にマルチビュー ブロック (MvBlock)を使用する場合は、DesignCenter から MvBlock を挿入する ことで、生産性を高めることができます。立面図ビューが MvBlock のイン テリジェントなビューを自動で取得して、立面図に反映するからです。

8AutoCAD の Architecture ツールセットを使用するメリット

9AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

このタスクでは、天井伏図における天井グリッドと照明器具の位置調整を 行いました。標準の AutoCAD では、まず平面図をコピーしてから不要な 画層をフリーズまたはオフにし、新しい ハッチング パターンを使って、天 井パネルと天井の外周(およびそれに続く部分)の輪郭をポリライン コマ ンドで表示します。

次に、照明の取付器具や照明器具をダイナミック ブロックで作成し、天井 伏図へ追加する場合と同様にドラッグ アンド ドロップ方式で新しいツー ル パレットに追加します。

Architecture ツールセットを使うと、3D モデルから部屋や空間を作成 できます。その際に、部屋の輪郭と天井グリッドも自動的に作成されま す。Architecture ツールセットの豊富なコン テンツ ライブラリには照明 器具がすでに用意されていて、編集などしなくても、そのまま AutoCAD DesignCenter から天井グリッドにドラッグ アンド ドロップで追加できま す。

手順:

• 1 階の天井伏図を作図する

• 照明器具を作成して天井伏図に追加する

設計タスク 3

天井伏図

10AutoCAD の Architecture ツールセットを使用するメリット

天井伏図 AutoCAD Architecture ツールセット

1 階の天井伏図を作成 60:00 40:00

照明器具を作成して天井に追加 20:00 20:00

タスク完了までの合計時間 80:00 60:00

Architecture ツールセットによる時間短縮率 25%

(数字は「分:秒」を示します)

Architecture ツールセットを使用するメリット:

次のような利点があります。

• 既存の部屋や空間の輪郭から、天井グリッドを自動で生成

• 豊富なコンテンツ ライブラリに含まれる、作成済みの照明器具ブロッ クを利用できる

• DesignCenter から照明器具を自動で挿入。編集作業は一切不要

• コストの無駄につながるミスを回避

11AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

設計タスク 4

断面図 断面図は、設計図書の重要な要素です。Architecture ツールセットを使用する と、タスク 2 で断面図を作成した方法と同様に、3D モデルから断面図を作成で きます。

タスク 2 でも説明したように、標準の AutoCAD の場合、建物の平面図はあくま でも 2D 図面のため、建物の断面図を作成するには製図版を使うように平面図か ら線分を断面図に投影しなければなりません。ただしこのタスクでは、ドアや 窓はすでに立面図に挿入するブロックとして作成してあるため、これを使って断 面図を作成できます。

手順:

• 平面図からプロジェクトのジオメトリ(壁、ドア、窓)を作成する

• 断面図に追加する 2D ブロック(必要に応じてドア、窓、壁)を作成する

• 断面図を完成させ、必要に応じて注釈を追加する

12AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

断面図 AutoCAD Architecture ツールセット

建物の東西断面図を作成 110:00 40:00

建物の南北断面図を作成 108:00 37:00

タスク完了までの合計時間 218:00 77:00

Architecture ツールセットによる時間短縮率 65%

(数字は「分:秒」を示します)

Architecture ツールセットを使用するメリット:

Architecture ツールセットを使用すると、次の理由から時間を大幅に節約 できます。

• 立面図の作成で使用したものと類似したツールで、断面図を自動作成 できる

• 断面記号を直線にもジグザグにも配置できる

• モデル上の位置の変更とともに断面図(および立面図)を更新できる

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13AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

設計タスク 5

シート レイアウト Architecture ツールセットのシート セット機能は、標準の AutoCAD と同じ です。そのため、どちらを使ってもプロジェクトのシート レイアウトを同じ 方法で準備できます。シートを生成したら、ファイルをドラッグ アンド ドロ ップすることで、プロジェクトに含まれる個々の要素(平面図、立面図、断 面図など)のビューポートを作成できます。

手順:

• プロジェクトのシート セットを作成する

• プロジェクトのカバー シートをパース ビューを設定して作成する

• 平面図、天井伏図、立面図、断面図用のシートを作成する

• シートに適切なビューを配置する

• プロットおよび印刷用にページ設定する

14AutoCAD の Architecture ツールセットを使用するメリット

シート レイアウト AutoCAD Architecture ツールセット

シート セットを作成 60:00 06:00

カバー シートを作成(パース ビューを設定) 70:00 25:00

平面図、立面図、断面図用のシートを作成 53:00 18:00

シートにビューを配置 55:00 14:00

ページ設定を作成 10:00 10:00

タスク完了までの合計時間 248:00 73:00

Architecture ツールセットによる時間短縮率 71%

(数字は「分:秒」を示します)

Architecture ツールセットを使用するメリット:

• プロジェクトのモデルが 3D のため、カバー シートのパース ビューな ど、シート ビューを作成するために作図する必要がない

• シートに後から変更を加えても、図面を作り直す必要なく更新できる

• 追加のシート セット ツールによってシート セットの作成にかかる時間を 削減し、生産性を向上

15AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

設計タスク 6

詳細図 建築プロジェクトには基本的に、拡大された詳細図のシートが多数含まれ ます。ただし、プロジェクトのあらゆる詳細を示す詳細図をすべて作成する と多大な時間がかかるため、通常は「標準的な」詳細図を 1 点ずつ作成しま す。このタスクでは、コーナー部の壁と壁の断面の 2 点の詳細図を作成しま した。

手順:

• 詳細ビューを作成するために、拡大した平面ビューを作成する

• 拡大した平面ビューから詳細ビューを作成する

• 詳細図に詳細コンポーネントを追加し、詳細ビューの精度を上げる

• 詳細シートにビューの注釈を適切に追加する

16AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

詳細図 AutoCAD Architecture ツールセット

拡大した平面図を作成 15:00 10:00

詳細図として、壁のコーナーの断面図を作成 90:00 15:00

断面図の詳細図として、壁の断面図を作成 45:00 20:00

タスク完了までの合計時間 150:00 45:00

Architecture ツールセットによる時間短縮率 70% (数字は「分:秒」を示します)

Architecture ツールセットを使用するメリット:

標準の AutoCAD で断面図を作成するのは、特に 2D 図面では時間がかかる作 業となります。そこで Architecture ツールセットを使用すれば、3D モデルや コンテンツ ライブラリに用意されているマルチレベル ブロックを利用できる ため、作業時間を大幅に削減できます。

• 図面情報がすでに組み込まれている 3D モデルの断面図から詳細図を作成 できる

• 詳細図に必要な視覚的な情報がすべて、コンテンツ ライブラリのブロック に含まれている

• Architecture ツールセットでは、ブロック パレットのブロック ライブラ リを活用して、クラウド上のブロックを一括管理することもできる

• 詳細コンポーネントを追加して、詳細ビューの精度を上げることができる

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17AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

設計タスク 7

建具表 建具表は、建築プロジェクトに必ず必要なドキュメントです。建具表には、 窓やドア、そしてこれらに関連する取付具など、建物 に必要な要素について の情報が含まれます。コストの計算やプロジェクトの目録作りに必要な情報 のほか、各アイテムのメー カー、サイズ、説明、コストなどが含まれる場合 もあります。

標準の AutoCAD では、これらの情報が属性とともにブロックに含まれる必要 があります。また、属性情報が変更されても、建具表が自動更新されるオプ ションはありません。Architecture ツールセットのコンテンツ ライブラリに は、こうした情報がすでに含まれている作成済みブロックが多数用意されて います。そしてプロジェクトに変更が加えられると、ライブラリのブロック によって建具表が更新され、最新情報が反映されます。

手順:

• 平面図の窓やドアに、適切なタグを追加する

• タグ付けされた窓から窓の建具表を作成する

• 平面図に建具表を追加する

• 窓が更新されると、建具表が更新されて最新情報が反映される

18AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

Architecture ツールセットを使用するメリット:

以下の理由から、作業時間を大幅に削減できます。

• コンテンツ ライブラリのブロックに、建具表の作成に必要な情報がすで に組み込まれている

• 平面図にマルチビュー ブロック(MvBlock)を使用する場合 は、DesignCenter から MvBlock を挿入することで生産性が向上する

• 建具表の作成と更新が簡単にできる

• 標準の AutoCAD では建具表のスタイルを設定する必要がある が、Architecture ツールセットでは自動的に設定される

建具表 AutoCAD Architecture ツールセット

平面図に窓やドアなどのタグを追加 25:00 10:00

窓を選択して窓の建具表を作成 35:00 10:00

平面図に建具表を追加 該当なし 01:00

タスク完了までの合計時間 60:00 21:00

Architecture ツールセットによる時間短縮率 65%

(数字は「分:秒」を示します)

18AutoCAD の Architecture ツールセットを使用するメリット

19AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

設計タスク 8

プロジェクト情報の変更 建築プロジェクトに変更はつきものです。避けて通ることはできません。設計 では、ドアや窓の位置を変更したり、建物の用途に合わせて内部の間仕切壁の 位置を変更したりと、よく変更が生じます。このタスクでは、一部の窓とドア の位置を変更し、それに合わせてプロジェクトの図面とシートを更新しまし た。標準の AutoCAD で作成した図面には、インテリジェントなオブジェクトが 含まれていません。そのため些細な変更でも、かなりの量の作業を手動でやり 直す必要があります。壁、ドア、窓を移動するということは、周辺の線分も書き 直さなければならないということになります。

しかし Architecture ツールセットを使用すれば、インテリジェントなオブジェ クトによってオブジェクト同士の関係性が保持されるため、設計をすばやく簡 単に変更できます。変更内容は、立面図、断面図、詳細図にも自動で反映され ます。

手順:

• 平面図のドアと窓の位置を変える/変更する

• 変更内容に応じて図面とシートを更新する

20AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

Architecture ツールセットを使用するメリット:

• 以上の結果から分かるように、標準の AutoCAD では、今回のタスクの ような簡単な変更でも 1 時間かかりました。一方、Architecture ツール セットを使えば、何か変更を加えると図面やシートが自動で更新される ため、半分の時間で済みます。

プロジェクト情報の変更 AutoCAD Architecture ツールセット

ドアと窓の再配置や変更 30:00 12:00

参照ファイルの再読み込みによる図面の更新 15:00 10:00

シートを更新して最新情報を反映 15:00 10:00

タスク完了までの合計時間 60:00 32:00

Architecture ツールセットによる時間短縮率 47%

(数字は「分:秒」を示します)

21AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

設計タスク 9

調整とパブリッシュ 建築プロジェクトの調整とパブリッシュには、多大な時間がかかる場合があ ります。建築設計者は、すべての吹き出しがシート上の図面を正しく参照す るなど、図面を正確な形で完成させ、スケジュールどおりに納品する必要が あります。ここで少しでもミスがあれば、施工に入ったときにコストのかか る損害が生じてしまいます。

このタスクでは、プロジェクトの図面に小さな修正を加える必要がありま す。吹き出しを追加し、それをシートの適切なビューにリンク付けします。 その後、作成済みのシート セットからプロジェクトの図面をパブリッシュ しました。

手順:

• 図面に吹き出し、修正、追加情報を加える

• 作成済みのシート セットを使ってプロジェクトの図面をパブリッシュ する

Architecture ツールセットを使用するメリット:

• 標準の AutoCAD には、Architecture ツールセットと同じ、シート セッ トのパブリッシュ ツールが付属しています。ただし、Architecture ツー ルセットに搭載されるパブリッシュ ツールを使用した方が、すばやくパ ブリッシュできます。今回は時間節約のために、オートデスクが開発し た互換性の高い標準ファイル形式である DWF ファイルで図面をパブリ ッシュしました。

• Architecture ツールセットからパブリッシュした DWF ファイルには、 プロジェクトの立面図、断面図、詳細図へのリンク付けに必要な吹き出 しがすべて含まれています。つまりファイルを受け取った人は、吹き出 しをクリックするだけで、参照先のビューの場所が簡単に分かります。

調整とパブリッシュ AutoCAD Architecture ツールセット

図面に吹き出し、修正、追加情報を加える 55:00 40:00

プロジェクトのシート セットからパブリッシュ 20:00 08:00

タスク完了までの合計時間 75:00 48:00

Architecture ツールセットによる時間短縮率 36%

(数字は「分:秒」を示します)

22AutoCAD の Architecture ツールセットを使用するメリット

23AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

まとめ 本書では、9 つの設計タスクを比較検証することで、Architecture ツ ールセットによる生産性向上を調査しました。ここで取り上げた機能 は、Architecture ツールセットの生産性向上に役立つツールとワークフ ローのほんの一部にすぎません。Architecture ツールセットを使用する と、AutoCAD の 2D CAD 機能のみを使用した場合と比べて、作業時間を約 61% 短縮できます。*

プロジェクトのタスク AutoCAD Architecture ツールセット

時間短縮率

1 平面図 265:00 125:00 53%

2 立面図 195:00 41:00 79%

3 天井伏図 80:00 60:00 25%

4 断面図 218:00 77:00 65%

5 シート レイアウト 248:00 73:00 71%

6 詳細図 150:00 45:00 70%

7 建具表 60:00 21:00 65%

8 プロジェクト情報の変更 60:00 32:00 47%

9 調整とパブリッシュ 75:00 48:00 36%

合計時間 1351:00 522:00

Architecture ツールセットによる 全体的な時間短縮率

61%

(数字は「分:秒」を示します)

*一般的な性能テストと同様に、これらの検証結果はコンピューター、OS、フィルター、あるいはソース データによって異な ることをご承知おきください。テストの客観性、公平性を維持するためのあらゆる努力を行っていますが、テスト結果には 誤差が生じる場合があります。製品情報と仕様は通知なく変更される場合があります。オートデスクはこの情報を「現状のま ま」提供し、明示または黙示を問わず、どのような種類の保証もいたしません。

Architecture ツールセットを使用するメリット

上記の 9 つのタスクの結果から分かるように、Architecture ツールセットを併 用すると、標準の AutoCAD などの汎用 CAD アプリケーションでは不可能なレ ベルの生産性がもたらされます。Architecture ツールセットは建築設計に特化 して開発された ツールセットです。そのため、本書の検証結果が示すように、 生産性が大幅に向上するなどのメリットを、すぐに実感できるはずです。

24AutoCAD の Architecture ツールセットを 使用するメリット

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